私自身特許事務所を経営してはおりますが、自分がお客様だったらという観点から客観的に商標出願を頼むべき特許事務所の選び方を考えてみたいと思います。

jimusyo

 1.商標業務の経験が豊富である

当たり前のようで素人だとなかなか判断できないのがここのポイントだと思います。特許事務所というのは基本的に特許(実用新案)、意匠、商標、著作権などさまざまな分野を総合的に取り扱っており、特許メインで数十年の経験があっても商標はサッパリ、というケースも少なくありません。

私自身商標専門弁理士として日々ほとんどすべての時間を使って商標について勉強して、商標実務をしておりますが、それでも追いつくのが大変なくらい奥の深い世界が商標の世界です。商標実務に慣れていない代理人に頼んで意味のない権利を取得するというのだけは何としても避けたいところです。

よって、商標専門弁理士による商標部門を有している大事務所や、小さくても商標専門でやっているような事務所がファーストチョイスとなるのではないでしょうか。

2.リーズナブルな価格と質を両立している

いい弁理士に頼みたいといっても、やはり限られた予算の中でのことですので、いい弁理士さんに安く頼みたいというのが本音のところではないでしょうか。

近年安価な事務所が増えましたが、あくまで私の見解としては、安価なだけに権利の取り方がちょっと問題というケースは少なからずあると思います。一方で、値段が高いから必ずしもいいサービスかというとそうでもありません。安めの価格設定でいい仕事をする弁理士も知っていますし、この業界、本当にケースバイケースです。

よって、1.の基準でまずはいい事務所を選んで、人柄も信用でき、価格面でも折り合いがつくようであれば依頼するというのがいいのではないでしょうか。弊所では、リーズナブルな価格と質を両立させることを、やりすぎではないかというくらい意識しております。

3.最後は人柄

これは商標出願・商標登録に限らない話だと思いますが、1.および2.の観点から絞ったら、後は人柄で選んでいくことになるかと思います。

人柄の点でソリが合わないと、コミュニケーションが苦痛となり、苦労することになるかと思います。商標以外のことでもいろいろ相談できるような人と人として付き合える特許事務所・弁理士を選ぶと、特に個人事業主やスタートアップ・ベンチャーの企業様にはいいのではないでしょうか。

弊所では上の要件を満たせるよう常にサービスの改善に力をいれています。お見積もり・初回ご相談無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。


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弁理士 高橋 伸也
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。外国商標やマドプロに強い商標専門のフルブルーム国際商標事務所所長。日本弁理士会の海外支援委員会・貿易円滑化対策委員会委員。業界紙やWEBメディアなどで寄稿多数。 自身の起業経験及び外国商標実務の経験から、ベンチャー・スタートアップ支援と海外進出支援に力を入れているほか、助成金の活用も積極提案している。