現在も治安面の不安・政情不安が伝えられるアフガニスタンですが、マドプロ加盟することが発表されました。その要点と弊所見解をお伝えいたします。

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【アフガニスタンがマドプロ加盟】の要点

2018年3月26日、アフガニスタンがマドプロに加盟しました。これにより、2018年6月26日より指定可能となります。

アフガニスタンがマドプロ加盟】について弊所見解

アフガニスタンにおいてビジネスを展開している企業様は少ないと思われますが、中東諸国は印紙代や公証・領事認証費用、現地代理人費用などの商標登録にかかる費用が非常に高額となりがちで、手続面・費用面でハードルの高い地域でした。そのような地域においてマドプロ指定が可能になったことは、中東向けビジネスをしている企業様や、世界中で模倣の対象となるようなビッグブランドのオーナー様には朗報です。

中東は模倣品問題が深刻ではありますが、直接出願で高額な選択肢しかない頃には政情不安で行政運営すら危ぶまれることとも相まって費用対効果の面が強く意識されたことと思います。この点、マドプロ加盟に伴い将来の進出や第三者の先取り出願に備えての出願がしやすくなりましたね。現地代理人の関係については、アフガニスタンのみのことを考えればレアケースということになってしまうのですが、中東においては中東全域をカバーしている代理人が多いので、日ごろから取引のある代理人に依頼することでリスクを低減することができます。

アフガニスタンへの商標登録出願をお考えの企業様は、ぜひ海外商標に強いフルブルーム国際商標事務所へご相談ください。

<参考:WIPOウェブサイトのニュース記事>

Membership on the Rise: Afghanistan Joins the Madrid System


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弁理士 高橋 伸也
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。外国商標やマドプロに強い商標専門のフルブルーム国際商標事務所所長。日本弁理士会の海外支援委員会・貿易円滑化対策委員会委員。業界紙やWEBメディアなどで寄稿多数。 自身の起業経験及び外国商標実務の経験から、ベンチャー・スタートアップ支援と海外進出支援に力を入れているほか、助成金の活用も積極提案している。