フルブルーム国際商標事務所の基礎知識シリーズです。今回は、商標の国際登録出願制度であるマドプロ(マドリッド・プロトコル)のメリットを三つのポイントに絞って解説いたします。

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1.手続きが容易です

マドプロの最大のメリットは、マドプロの基礎知識【管理編】でご説明したように、手続が容易な点ではないでしょうか。直接出願ですと基本的に現地代理人を通さなければならないところ、マドプロの場合は日本にいる弁理士経由で書類を提出するだけでその手続きの効果が全指定国に及びます。

2.審査も迅速です

各国における審査期間もだいぶ短くなってきたこともあり、この恩恵は少しずつ減りつつあるものの、指定国に出願の事実が通報されてから12か月又は18か月以内に拒絶又は認容の旨通知が来るというのは特に審査期間の長い知財発展途上国においては大きな恩恵です。

3.費用が大幅に節減できます

手続の容易さを違った側面から考えますと、拒絶理由対応がない限りは各国の現地代理人を通さずに済みますので、費用が大幅に節減できます。費用を節約しながらビジネス展開に合わせて指定国を拡大していくことができるマドプロ制度は非常にユーザーフレンドリーな制度であると言えます。

マドプロの基礎知識【メリット編】のまとめ

もちろん、別ページでご紹介いたしますデメリットもあるので一概には言えませんし、1から2か国程度の進出にとどまる場合やその地域その地域の言語で出していく場合には直接出願も要検討ですが、英語表記やロゴで世界的に一貫したデザイン・商標を用いていく場合、海外進出をお考えの日本企業様には是非マドプロをご検討いただきたいと思います。

もちろん、弊所にご相談いただければリーズナブルかつ安心・高品質なサービスでマドプロ出願を誠心誠意サポートいたします。

マドプロ出願(マドリッド・プロトコル出願)についてのご相談は、マドプロ出願に強い、商標登録専門のフルブルーム国際商標事務所


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弁理士 高橋 伸也
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。外国商標やマドプロに強い商標専門のフルブルーム国際商標事務所所長。日本弁理士会の海外支援委員会・貿易円滑化対策委員会委員。業界紙やWEBメディアなどで寄稿多数。 自身の起業経験及び外国商標実務の経験から、ベンチャー・スタートアップ支援と海外進出支援に力を入れているほか、助成金の活用も積極提案している。