フルブルーム国際商標事務所の専門情報、今回は、これまで負担が大きいと感じられていたお客様も多かった商標の登録料・更新登録料が今夏を目途に引き下げられるという話題です。

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 商標設定登録料・更新登録料引き下げへの要点

特許庁は特許・商標部門における歳入の増加を見込んでおり、その分料金の引き下げを検討中とのことです。

特許庁:特許料金等の改訂について

具体的には、設定登録料が一区分あたり37,600円から28,200円へ、更新登録料が一区分あたり48,500円から38,800円へ引き下げられるという案が出ています。

商標設定登録料・更新登録料引き下げへについての弊所見解

一昔前に比べれば十分安くなっている商標設定登録料と更新登録料ですが、特に小規模事業者のお客様を中心として割高感があったのは事実でした。今回の料金改定が実現すれば区分あたり1万円程度変わってきますし、特に多区分の場合には費用面も恩恵が大きくなります。これで、費用節約の観点から出願区分数を絞っていたお客様も万全な権利取得がしやすくなるように思います。


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弁理士 高橋 伸也
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。外国商標やマドプロに強い商標専門のフルブルーム国際商標事務所所長。日本弁理士会の海外支援委員会・貿易円滑化対策委員会委員。業界紙やWEBメディアなどで寄稿多数。 自身の起業経験及び外国商標実務の経験から、ベンチャー・スタートアップ支援と海外進出支援に力を入れているほか、助成金の活用も積極提案している。